2024年の半減期を迎え、どちらに投資すべきか迷う
こんな疑問に答えます。
結論。
✔ S&P500は長期で安定した成長を続け、資産形成に適している
どちらを選ぶべきか、データをもとに比較していきましょう。
ビットコインの半減期とは？
ビットコインは、約4年ごとに「半減期」 というイベントを迎える。
この半減期によって、マイニング報酬が半分になり、新規供給量が減少。その結果、供給が減ることで希少価値が高まり、価格が上昇しやすくなる という仕組みです。
単純に「供給が減れば価値が上がる」ってことですね。
過去の半減期とマイニング報酬の変化
| 半減期 | 実施日 | マイニング報酬（BTC） |
|---|---|---|
| 1回目 | 2012年11月28日 | 50 → 25 |
| 2回目 | 2016年7月9日 | 25 → 12.5 |
| 3回目 | 2020年5月11日 | 12.5 → 6.25 |
| 4回目 | 2024年4月20日 | 6.25 → 3.125 |
ビットコインの発行上限は2100万BTC。供給量が限られているので、半減期のたびに供給が減少し、価格の押し上げ要因になる というわけ。
（出典：Coincheck）
半減期がBTC価格に影響を与える理由
さて、なぜ半減期がビットコイン価格に影響を与えるのか？
理由はシンプルに2つ。
① 供給量の減少で価格が上がりやすい
ビットコインは発行上限が決まっている。
半減期を迎えるたびに、新規供給量が減るので、需給のバランスが崩れ、価格が上がりやすい という流れです。
「とはいえ、本当に毎回上がってるの？」と思うかもしれないので、過去のデータを見てみよう。
過去の半減期後のビットコイン価格推移
| 半減期 | 半減期前の価格 | 半減期後の最高値 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 2012年（1回目） | 約10ドル | 約1,000ドル（2013年11月） | 約100倍 |
| 2016年（2回目） | 約600ドル | 約19,000ドル（2017年12月） | 約30倍 |
| 2020年（3回目） | 約8,000ドル | 約69,000ドル（2021年11月） | 約9倍 |
（出典：CoinGecko）
ポイントは「半減期後1〜1.5年で最高値更新するケースが多い」こと。
つまり、2024年の半減期後も2025〜2026年にかけて新たな最高値をつける可能性がある というわけ。
② マイニングコストの増加
もうひとつのポイントが、マイニングコストの上昇 です。
半減期でマイニング報酬が減ると、マイナー（採掘者）の利益は大きく削られます。
となると、マイナーが採掘を続けるには、ビットコインの価格がある程度高くないと割に合わない という話になるわけですね。
実際、2020年の半減期後、ビットコインのマイニングコストは3万ドルを超えて推移 しました。
この時、ビットコイン価格も史上最高値の6万9,000ドルまで上昇。
つまり、「マイニングコストの増加 → 価格上昇」の流れが確認されているんです。
「ビットコイン半減期後、マイニングコストは約3万ドルまで上昇したが、価格はそれ以上に上昇し、過去最高値を更新した。」
（出典：Cointelegraph）
となると、2024年の半減期後も似た動きになる可能性は高いですね。
電気代や設備コストが上昇する中、マイナーが採掘を続けるには、一定の価格でビットコインを売れないと厳しい。
このため、市場に供給されるビットコインの量が減り、結果として価格が押し上げられる可能性が高い という流れです。
とはいえ、市場は生き物なので、一時的に価格が下がることも当然あり得ます。
ただ、過去のデータを見る限り、マイニングコストの上昇は長期的な価格上昇の一因 になっていることは確か。
つまり、半減期後は「価格が跳ねるタイミングを見極めつつ、戦略的に積み立てる」 のがベターな選択肢になりそうですね。
2024年の半減期後、ビットコインはどうなる？
これまでのデータを考えると、2024年の半減期後も価格上昇の可能性は高い かなと。
注目すべきポイント
- 過去の半減期後は、約1〜1.5年以内に最高値を更新
- 機関投資家の参入が増え、市場の成熟度が上昇
- ビットコインETFの影響で、需要がさらに拡大する可能性
特に、機関投資家の参入増加や、2023年末時点での市場成長率の過去最高記録 などを踏まえると、2025年以降のさらなる価格上昇が期待される だろう。
（出典：Cointelegraph）
ここまでのデータを見ても、ビットコインが半減期後に成長しやすい傾向があるのは明らか。
とはいえ、S&P500との比較を過去のデータをもとに、比較してみましょう。
S&P500の年間リターン（過去10年）と市場イベント
S&P500は、長期的に安定した成長を続けているのが特徴。
ただし、短期的には経済イベントの影響を受けやすく、暴落の可能性もある。
| 年 | S&P500 年間リターン | 主な市場イベント・影響要因 |
|---|---|---|
| 2014 | +11.39% | 米国景気回復、FRBの量的緩和終了（QE3） |
| 2015 | -0.73% | 中国株式市場の暴落、米国初の利上げ（リーマン後） |
| 2016 | +9.54% | トランプ大統領当選、米国法人税減税期待 |
| 2017 | +19.42% | 世界的な景気拡大、IT株の急成長 |
| 2018 | -6.24% | FRB利上げ加速、米中貿易戦争 |
| 2019 | +28.88% | FRB利下げ、米中貿易協議合意 |
| 2020 | +16.26% | コロナショック後の急回復、金融緩和 |
| 2021 | +26.89% | コロナワクチン普及、ITバブル再来 |
| 2022 | -18.11% | FRBの急速な利上げ、インフレ高騰、ウクライナ戦争 |
| 2023 | +24.23% | インフレ鈍化、AI関連株の上昇 |
過去10年の平均リターンは約10.6%。
短期の浮き沈みはあるものの、長期では右肩上がりに成長している。
ビットコインの年間リターン（過去10年）と市場イベント
ビットコインは、短期間で爆発的なリターンを狙える資産。
その一方で、短期の価格変動が激しく、高リスク・高リターンの典型。
| 年 | ビットコイン 年間リターン |
主な市場イベント・影響要因 |
|---|---|---|
| 2014 | -58.6% | マウントゴックス事件（取引所破綻） |
| 2015 | +35.0% | ビットコイン回復傾向、欧米で注目度上昇 |
| 2016 | +125.0% | 2回目の半減期、機関投資家の関心拡大 |
| 2017 | +1,331.0% | 仮想通貨バブル、ICOブーム |
| 2018 | -72.6% | ICO崩壊、規制強化で市場冷え込み |
| 2019 | +87.2% | 米中貿易摩擦、ビットコインが「デジタルゴールド」 として認識される |
| 2020 | +302.8% | コロナショック後の急騰、機関投資家の参入 |
| 2021 | +59.8% | 企業のBTC購入増加、最高値更新（69,000ドル） |
| 2022 | -64.2% | FRB利上げ、FTX破綻、仮想通貨市場全体の暴落 |
| 2023 | +153.0% | BTC回復、ビットコインETF期待 |
過去10年の平均リターンは約230%。
短期的な値動きは大きいが、長期で見ると圧倒的成長を遂げている。
（出典：Cointelegraph）
どのようにポートフォリオを組むべきか？
「S&P500とビットコイン、どちらか一方に全額投資すべきか？」
結論、どちらかに全振りするのはリスクが高すぎる。
おすすめの投資比率（初心者向け）
✔ ビットコインをポートフォリオの1〜5%から少額で組み込む
✔ 慣れてきたら仮想通貨の割合を徐々に増やす
S&P500で資産を安定的に増やし、ビットコインでリターンを狙う。
これが、無理なく投資を続けられる現実的な方法。
結論 S&P500を軸に、ビットコインを少額から
ここまでのデータを踏まえると、投資初心者が選ぶべき基本戦略は以下の通り。
- ①S&P500・オルカンで安定した資産形成を始める
- ②ビットコインを少額からポートフォリオに加える
- ③リスク許容度に応じて仮想通貨の割合を調整する
その上で、リスクを取れる範囲でビットコインを組み入れるのが現実的ですね。
少額から小さく始めて慣れることから始めてみよう。
興味がある人はどうぞ。
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