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BTC上昇再開なるか?6つの指標が示す“強気継続”と次のターゲット【7月第1週】

7月上旬時点のBTC価格は107,524ドル。高値圏での持ち合いが続く中、複数のテクニカル指標において上昇トレンド継続を示唆するシグナルが点灯しています。現在の相場の“現在地”を、6つの定番テクニカル指標で分析します。

指標 現状 評価 コメント
パターン 上昇フラッグ ★★★★☆ 110,000ドル手前での強気持ち合い
SMA GC形成済み ★★★★☆ 短中期とも右肩上がり
一目均衡 三役好転 ★★★★★ 雲上推移で上昇トレンド継続
ボリンジャー 拡大中 ★★★☆☆ 上限ブレイクに注目
MACD GC発生 ★★★★☆ モメンタム強含み
RSI 58.45 ★★★☆☆ 過熱感はなく上昇余地
総合評価:4.0(強気継続)
複数指標でトレンド継続を示唆。押し目買い優勢の展開で、上昇再開のきっかけ待ち。105,000ドルの維持と111,000ドルの突破が分岐点。

パターン分析

3月に一時調整を挟んだ後、4月中旬から上昇トレンドが再開。5月初旬には一段高を記録し、その後も高値圏での推移が続いています。直近では安値を切り上げながら、110,000ドル手前でのもみ合いが続いており、強気のフラッグ型にも見える形状です。明確に111,000ドルを超えてくると、年初来高値更新を視野に入れた上昇波動が再開する可能性があります。一方、107,000ドルを割り込むと短期的な押し目調整に注意が必要です。

移動平均線(SMA)


短期線(9SMA:108,294ドル)が中期線(25SMA:106,387ドル)を上回る形で推移しており、ゴールデンクロスを形成済み。ローソク足も両線の上方に位置しており、上昇トレンドの継続を示唆しています。特に25SMAは下値の支持線として意識されやすく、106,000ドル台のサポートラインとして機能しています。両移動平均線ともに右肩上がりで、モメンタムの強さを裏付ける内容です。

一目均衡表


ビットコインは一目均衡表の雲上で推移しており、転換線(107,846ドル)>基準線(104,395ドル)>雲という三役好転の状態が続いています。
遅行スパンもローソク足の上方に位置しており、トレンドの継続性を裏付ける構成です。
雲の厚みと右肩上がりの形状は、下落局面における強固なサポートゾーンとして機能する可能性が高いです。
今後も雲上を維持し続ける限り、上昇トレンド継続を基本シナリオと捉えられます。

ボリンジャーバンド


ボリンジャーバンドはわずかに拡大傾向にあり、価格は+1σとバンド上限の間で推移しています。
ミドルバンド(20日SMA)は右肩上がりを維持しており、トレンドは上向き
このまま上限ブレイクが起きれば、バンドウォークによる上昇継続も視野に入ります。
一方で、上値を抑えられる展開が続いた場合は、短期的な反落リスクにも注意が必要です。

MACD


MACDライン(青)がシグナルライン(オレンジ)を上抜けるゴールデンクロスが発生。
ヒストグラムもプラス圏で拡大しつつあり、上昇モメンタムの強まりを示唆しています。
中期トレンドの反転が視野に入る構成であり、買いポジションの優位性が強まる局面と見られます。
今後はヒストグラムの継続拡大と、MACDラインの傾きに注目が集まりそうです。

RSI(相対力指数)


RSI(14)は58.45と、中立〜やや強気のゾーンに位置。
短期的な買い圧力が増しており、モメンタムの改善傾向がうかがえます。
一方で、60ライン付近に近づく場面では一時的な利確売りにも注意が必要です。
RSIが再び70を目指す動きとなれば、強い上昇トレンド再開のシグナルとして注目されます。

まとめと想定シナリオ

現在のビットコイン相場は、「上昇継続 or 上抜け初動」の狭間にあると考えられます。
テクニカルでは、移動平均線のゴールデンクロス形成一目均衡表の三役好転MACDのクロスとRSIの中立圏上昇と、複数のポジティブシグナルが並びます。

このまま111,000ドルを明確に超えることができれば、年初来高値更新を視野に入れた次の上昇波が意識されます。ターゲットは113,000〜115,000ドル水準。

一方で、107,000ドル割れとなれば短期的な押し目調整に入るリスクもあり、ボリンジャーバンドの収縮からくる急変動には警戒が必要です。

テクニカル面では強気優勢ながら、ブレイクアウトまでは「見極め」のフェーズ。水準感とトレンド転換シグナルの双方に注目し、シナリオ分岐に備えるタイミングといえるでしょう。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。最終的な投資判断はご自身の責任にてお願いいたします。

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※本レポートに掲載しているチャート画像・データの一部は、TradingViewをもとに作成しています。

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