本日の注目ポイント
- ビットコインは105Kドル台を維持、方向感に欠ける横ばい推移
- ロング清算が急増、建玉(OI)も減少し調整ムードが強まる
- 実現利益が拡大、投資家の利確傾向が明確に
- 取引所への資金流入があり、短期的な売り圧力に注意
1. 価格とテクニカル動向
ビットコインは本日、終値ベースで105,858ドルを記録(前日比 -0.12%)。
高値は106,104ドル、安値は105,726ドルと狭いレンジ内での推移となりました。
30日移動平均線(EMA)は約105,186ドルで、終値はこの水準を維持しています。
現在のローソク足は上下にヒゲをつけた中立型の陰線で、方向感はやや後退しています。
2. デリバティブ市場の動き
オープンインタレスト(OI)
- 最新値:33.76B(前日比 減少)
OIが価格とともに下落しており、ロングポジションの巻き戻し(利確・清算)が進んでいる可能性が高いです。
強制清算(Liquidation)
- ロング清算:128Mドル
- ショート清算:41Mドル
ロングポジションが大きく清算されたことで、買いの勢いが一時的に落ち着いていると考えられます。
資金調達率(Funding Rate)
- 最新値:+0.0031(ロング優勢継続)
ロングポジションへの偏りが続いており、過去の同水準では価格の反落が発生するケースも多いため、注意が必要です。
3. オンチェーン分析
実現損益(Net Realized Profit/Loss)
6月13日時点で、ネット実現利益は+1.4Bドルとなりました。
利益確定売りが活発化しており、短期的な売り圧力が上値を抑えている可能性があります。
取引所フロー(Exchange Netflow)
6月12日には約550BTCの純流入が観測されており、投資家の一部が売却準備に入っていると解釈できます。
トランザクションデータ(6月14日時点)
指標 | 数値 | 備考 |
---|---|---|
取引件数 | 6,888件 | 活動は安定水準 |
総取引量(USD) | 179.7M | やや増加傾向 |
平均取引サイズ | 44,533ドル | 大口・機関投資家の関与も示唆 |
4. 本日のまとめと展望
現在のビットコイン市場は、以下のような特徴が見られます。
- 清算・建玉減少・利確進行といった「調整を示すサイン」が複数重なっている
- 価格は105Kドルを維持しているが、上値を追うには材料が不足
- 短期的にはレンジ継続か、105Kドル割れを試す展開も視野
今後は、資金調達率や清算方向の変化、オンチェーンでの流出入動向に注目したい局面です。
相場雑感
静かな値動きの裏でポジション調整が進みつつあり、表面以上に内面的な変化が感じられる一日でした。
今後は105Kの攻防と資金フローの変化を見極める局面となりそうです。
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