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【日次レポート(6/21)】レンジ継続もテクニカルに潜む変化、オンチェーンに小規模売りの兆し

■ 本日の注目ポイント

  • ビットコイン価格は105,000ドル付近でのもみ合い継続。ローソク足は下ヒゲつき陽線となり、押し目買いの気配。
  • 清算・OIともに小幅な動きに留まるが、Fundingはプラス圏で推移し、ロング優勢の状態が続く。
  • オンチェーンではNetflowがややプラスとなり、取引所への持ち込み圧力が増加。MVRV比も低下基調に。

■ 本日の経済イベントと市場反応

6/21に発表された米・フィラデルフィア連銀景況指数は、前回と同じく-4.0と予想通りの結果。市場へのインパクトは限定的で、BTC価格も反応薄でした。

① 価格とテクニカル動向

  • 終値:$103,087(前日比マイナス圏)
  • 日中高値:$106,539 / 安値:$102,362 → 約4,200ドルの広いレンジ内で推移
  • 30EMA:$105,063と価格との乖離がやや拡大。短期的には下方向の圧力が継続
  • ローソク足は上下にヒゲを伴う陰線で引けており、ボラティリティの高まりと迷いを示唆

② デリバティブ市場の動き

オープンインタレスト(OI)

OIは小幅増で、ポジションの積み増し傾向あり。ただし金額的なインパクトは乏しく、新規エントリーも控えめ。

強制清算(Liquidation)
  • ロング清算:8,148,443ドル
  • ショート清算:4,118,343ドル

ロング優勢な状況下で一定のポジション整理が進んだが、価格帯($104,727付近)では目立った急変動は見られず。需給バランスは中立寄りで推移。


資金調達率(Funding Rate)

直近の資金調達率は0.0050($103,118時点)とプラス圏を維持しており、
7日平均(0.0032)および30日平均(0.0038)を上回る水準。
過度なロング偏重ではないが、やや強気に傾いたポジショニングが継続している。
現状では加熱感は限定的で、穏やかな強気相場の中でのポジション構築が進んでいる印象。

③ オンチェーン分析

実現損益(Net Realized Profit/Loss)

ややマイナス傾向が見られ、微弱ながらも損失確定が増加中。短期投資家のリスク回避姿勢が出始めている可能性あり。

取引所フロー(Netflow)

ややプラス圏に浮上。投資家が利益確定や逃避のためにBTCを取引所へ送る動きが観測されている。

トランザクションデータ
指標 数値 コメント
取引件数 182,253件 やや減少傾向で静かな相場。投資家の様子見姿勢がうかがえる
総取引量(USD) 89.7億ドル 取引ボリュームもやや縮小。市場全体として慎重な雰囲気
平均取引サイズ 49,200ドル 大口の動きは限定的で、個人投資家の取引が主導している可能性



④ マクロと関連市場の動向

  • 米国株は横ばい(SPXは前日比+0.1%)
  • DXY(ドル指数)はやや軟化、利下げ期待が根強くドル売り優勢
  • 金(XAUUSD)は$2,360台で推移、リスクオフがやや優勢



■ 本日のまとめと展望

全体としては方向感に乏しいが、テクニカル的には短期的な押し目買い意識が垣間見えるローソク足形状。とはいえ、オンチェーンでは小幅な取引所流入が確認されており、上昇トレンドの鈍化には注意が必要。明確なブレイク材料が不足している中で、週末にかけてはレンジ継続を基本線とする慎重なスタンスが望まれる。

■ 明日の注目イベント(6/22 土)

明日は主要経済指標の発表予定はなし。テクニカルや需給要因が価格主導となる可能性が高い。

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※本レポートに掲載しているデータは、CryptoQuantTradingView、米政府統計機関等の公開データをもとに作成しています。

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